地湧社・2003年初版・エルヴィン・トーマ著「木と付き合う知恵」と言う書物の中で「月が示す正しい時期に木材の伐採」を下弦の月から新月迄の間に行うと極めて良質の木材になる・・・・・・・と言う記述に出会いました。
地球温暖化や環境破壊等のテーマが身近に迫った現代社会でじっくり自然の姿を見直す為に私の出来る事は、自然界の営みに従い、少しずつ前に進む事だと思っています。この様な考えが私に存在するのは100年単位の建物や事物に接している現在の生活環境のせいでしょうか・・・。
一貫してハンドメイド手漉き和紙を素材とした照明器具のデザイン制作を手掛けていた私の工房では「形状保持」が重要なテーマとなっています。この著書の一文に背中を後押しされた格好で、和紙の原料となる「楮・papermulberry」を新月期に伐採して見ました。
満月期と新月期を並列で漉いて、その差異を立証してみました。結果、確かに乾燥期に漉いた紙は繊維の叩解作業(楮の真皮部分を木槌で叩き縦繊維を分断させる作業工程)は難航したが完成した和紙は繊維が固く立体作品の形状保持には優れた硬度を持っている事が解りました。以後工房では新月伐採が恒例化し、漉いた完成紙は「新月の和紙」」と言う銘柄とする事になりました。これらの紙は自然界からのメッセージだと思っています。
以後この「新月の和紙」から数多くの作品を完成する事が出来ました。
ここにオリジナル・デザインの作品を紹介いたします。
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※ご注意※
掲載中の作品は著作権にて保護されております。デザインの流用は固くお断り申し上げます。
掲載作品制作者・ 瀬戸・ぎんざ・灯り工房 主宰 近藤 和子 |
2012・1・7 新月の楮 伐採風景 |
新月の和紙
作品タイトル「parallel of moon's paper」 |
新月伐採の楮で紙を漉いた表面をゆったりとしたペースで
水滴が真円のホールを作る。
ホールの出来た紙片を私の絵画制作のテーマである
「並列・パラレル」として制作した作品です。
ベースは 森敦著「月山」のイメージです。 |
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灯り工房のオリジナル照明器具
制作者: 灯り工房主宰 近藤 和子 |
#1 自然食和食レストラン
壁照明 |
#2 自然食和食レストラン
テーブル席
ペンダントライト |
#3 自然食和食レストラン
囲炉裏席
ペンダントライト |
石風呂施設
スタンドライト |
スツール型
スタンドライト |
楮繊維織
テーブルライト |
筍表皮漉きこみ
テーブルライト |
ジョイントペーパー
テーブルライト |
トライアングル
テーブルライト #2 |
銀繊維漉き
テーブルライト |
角錐
テーブルライト |
トライアングル
テーブルライト #1 |
フレッシュムーン
トップ |
フレッシュムーン
テーブルライト |
竹漉きこみドーム型
通路照明 |
パンチボール
テーブルライト |
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灯り工房の立体作品
制作者: 灯り工房主宰 近藤 和子 |
折フォルム(三角形) |
軽やかなグレースケール(円筒形) |
player |
パラレル(三角錐) |
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